天才プリンスの足跡をたずねて:ミネアポリスのプリンストレイル

ミネアポリスが生んだ世界的スター、プリンス。今年急逝して世界中のファンが悲しむ結果となってしまいましたが、彼が残した音楽や映画はいまも愛され続けています。

ミネアポリス市では、プリンスの功績をたたえるとともに、世界中から訪れるファンのためにプリンスゆかりの地をまとめた「プリンス・トレイル」とマップを作成し、ウェブサイトに掲載しています。

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そのハイライトともいえる、プリンスが生前にスタジオ兼自宅として住んでいた「Paisley Park Sudio (ペイズリー・パーク・スタジオ)」。今年10月6日に一般公開が始まり、その後地元市議会の追加承認などを経て、10月末からの継続的な公開が決まりました。
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ペイズリーパークの外観。左側の円形の建物はプライベートライブが開催されていた場所だそう。向かって右がメインビルディング。ツアー客はここから入り、1階の部屋をいくつか見学し、衣装やギター、映画「パープルレイン」で使われたバイクなど、様々なゆかりの品をみることができるそうです。

一般公開に先立ち、ペイズリー・パークのツアー運営会社、パークマネジメントの幹部(マネージングパートナー)、ジョエル・ウェインシャンカー氏が記者会見をした際の言葉がとても印象的でしたのでご紹介します。
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この日は関係者もファンの皆さんも、プリンス・カラーである紫(パープル)に身を包んでいました。

ジョエル・ウェインシャンカーさんの発言趣旨は次のとおり。
「ペイズリー・パークのオープン初日を迎えることができ、実に感動的な日となりました。ペイズリー・パークの公開はプリンス自身が計画し、実現を望んでいたものです。この場所はプリンスファンのためだけの場所ではなく、これから新たにプリンスのファンになる人にとってプリンスを知るきっかけになる場所でもあるの
です。プリンスは実に偉大なアーティストでした。私自身も彼の大ファンでした。ペイズリー・パークは世界でただひとつ、唯一無二の場所です。」

「公開される部屋の中には、プリンスが生前使っていたままの部屋もあれば、改装して衣装やグッズなどを飾るための部屋にしたものもある。レコーディングスタジオを含め、どのように公開するか、部屋を改装するかは、プリンスが信頼を寄せていたスタッフに手伝ってもらい実施した。(プリンスの死から、一般公開まで、早すぎるのではないかという質問に対して)、早すぎると言う人は、あと1年先でも、5年先でも10年先でもそういうかもしれない。ただ、大事なことは、この広大な敷地の立派な建物はエアコンの調整を含め、常にメンテナンスが必要だということ。プリンスの7,000点以上にのぼる作品やゆかりの品、楽器などを最高のコンディションに保つには手がかかるのです。たとえばこの場所が5年間そのまま放置されたとしたら、この品々のコンディションは悪くなり、プリンスを含め誰もが悲しむ結果になるでしょう。一般公開で得た資金はペイズリー・パークとその中にあるコレクションの保存に使われることが大事だと考えています。」

この日、取材陣は一切建物の中に入ることは許されなかったため、会見に参加したメディアには次のオフィシャル写真が提供されました。

Paisley Park NPG Records- Atrium at Paisley Park
ペイズリーパーク内アトリウム
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Paisley Park NPG Records-Exterior of Paisley Park ペイズリーパーク外観pp-2
Paisley Park NPG Records- Studio A in Paisley Park
ペイズリーパーク内のAスタジオ。ここでレコーディングされたプリンスのアルバムは、Lovesexy, Batman, Diamonds & Pearls, The Gold Experience, The Black Album and Sign O’ など、多数。
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Paisley Park NPG Records- Purple Rain Exhibit
ペイズリーパーク内の、映画「パープルレイン」展示室
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パープルレイン展示室では、映画そのものと、ビルボードのヒットチャートで27週間にわたり1位をキープした映画のサントラ盤に関連する記念の品々、アカデミー賞の映画音楽の部門で獲得したオスカー像、映画で使用した衣装やバイクなどが展示されているそうです。

一般公開初日の模様は、オープンにあわせて機内誌SKYチームと一緒にペイズリーパークを訪れた音楽ライター桑田氏とトラベルライター平澤氏がそれぞれオンライン記事を発表しているので、そちらのリンクもご紹介します。

天才プリンスの秘密施設がついに公開
Yahoo!ニュース Wedge 10/24(月) 11:10配信

故プリンスの自宅兼スタジオ「ペイズリー・パーク」に行ってきた
トラベルWatch 平澤寿康2016年10月11日 10:50

【現地レポート】プリンスのペイズリー・パークがついに一般開放! 
ミネアポリスのミュージック・ランドマークに
Gyao Trend News

ミネアポリスのミュージック・ランドマーク プリンスのペイズリー・パークが一般開放! 世界の音楽聖地を歩く 第17回
DIGA online

10月27日現在、はれて地元市議会の承認を経て、ペイズリーパークのツアーチケット販売が再開されています。詳細と予約はペイズリーパークのオフィシャルサイトで。

Paisley Park
7801 Audubon Road,
Chanhassen, Minnesota
https://www.officialpaisleypark.com/

ハイライトとなるペイズリーパークの直ぐ近くには、今年6月に新しく出来た観光名所があります。プリンスが生前よく通っていた近くの映画館「チャンハッセンシネマ」の裏の壁に描かれた壁画です。ちなみに、チャンハッセンというのはペイズリーパークがある市の名前です。
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これは ニュージーランドのアーティスト、Graham Hoete グラハム・ホーテ氏が書き上げたもので、もともとオーストラリアにすでにプリンスの壁画を書き上げていた彼のもとに、プリンスのファンからぜひ地元にも壁画を描いて欲しいというリクエストがあり、グラハムがチャハッセン市を訪れ、場所を相談したところ、ペイズリー・パークに程近く、プリンスが実際に月に数回、新作映画を観に訪れていたこの映画館の壁が良いのでは、とのアドバイスを受けたそうです。

その後、映画館のオーナーも快諾し、壁画の制作となったそうで、ホーテ氏はファンのために無償で作品を仕上げたそうです。取材班が訪れた日も、観光客らしき親子が記念撮影をしていました。
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郊外にあるペイズリーパークまで行く時間はない、という方には、ミネアポリスの街の中心にあるライブハウス「ファーストアベニュー」や、空港近くの「モール・オブ・アメリカ」の中にあるハードロックカフェをおすすめします。

映画「パープルレイン」で全編にわたり実名で登場するライブハウス「ファーストアベニュー」は、今も変わらぬたたずまいで音楽ファンを迎えています。
全体的な趣は当時と変わっていないそうですが、ここで演奏した数々のアーティスト名が刻まれた星の数はかなり増えたそうです。(映画の中では、壁の星は見えなかったと記憶しています)
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外壁だけでなく、ライブハウスの中にもプリンスの足跡を見つけることができます。二階に上がる階段を上りきったところに、ここで撮影したことを記念するパープルレインのサインが残っています。
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プリンストレイルにも入っているモール・オブ・アメリカ内のハードロックカフェにはプリンスコーナーがあります。交通の便も良いモール内にあるため、より旅行者が訪れやすいスポットと言えます。

HARD ROCK CAFE MALL OF AMERICA
5115 Center Court,
Mall of America
Bloomington, MN 55425
http://www.hardrock.com/cafes/mall-of-america/

モール・オブ・アメリカは、ミネアポリス/セントポール国際空港から、ライトレイルという路面電車で12分ほどで到着できる距離です。乗り継ぎ時間が3時間以上あればモールに立ち寄ることが可能とされていますので、時間に余裕のあるときは是非訪れてみてください。

取材日:2016年10月6日 (DL広報R)